2月15日いなべ市の老人福祉センターをお借りして
『三重県子ども条例』をテーマに、『みえ出前トーク』が無事終わりました。

当初20人くらい集まって…と考えていたのですが、
保育者、保護者だけではなく、北勢地区の子どもの育ちを支える方、行政の方、議員さん等多くの方に関心を持っていただき、予想をはるかに上回り70人を超える方が集まってくださいました。本当にありがとうございました。

桑名市の『おひさまの森ようちえん』 いなべ市の『さともり自主保育』 『おさんぽの会*ててて』 そして、『森の風ようちえん』の4団体で『三重ほくせい野外保育の会』を立上げ、企画しました。



発端は・・・去年の秋、『三重県の出前トークっていうのがあって20人以上集まれば担当の職員さんが出向いて下さり意見交換ができるそうだけれど、北勢地区の野外保育をしている団体で、やってみたいな~。』 とつぶやいたら、『やろう~!』と言ってくださり始まりました。

はじめは、北勢地区でこんなにも野外保育が広がってきたよー!こんな想いで保育、子育てをしているよ。と知ってもらいたくって始めました。

何度か集まりを重ね、『今』の情報交換だったり、実際に何を知ってもらいたいのか?聞いてもらいたいのか?話し合いを重ねました。
ただ集まるだけでワクワクし、保育のスタイルや年数は違うけど、同じ想いを持って子どもと向き合っている人がこんなにもいるんだ~。やっぱり自然の中で子どもが育ってほしいな~。と想いは深くなっていきました。
言い出した私は、一保護者。保育者、保護者一緒に話を進めていきました。


そして何より大発見は『三重県子ども条例』!こんな条例あったんだ!と…感動。
三重県の子どもは守られているんだな…大人が守っていくんだな…と改めて考える機会にもなりました。
0歳から高校生までを子どもとし、その子どもをどう見守っていくか…。

いろいろな取り組みがある中で、0歳から特に未就学児は、自分で環境を選ぶこともできないし、環境をつくりだすこともできない。親が選んだ環境、大人が作った環境の中で育っていくんだ。とすごく責任を感じました。

幼児期の子どもは、遊び=学びで、「環境の中で育てられる」というのです。
小学校以降の学びの基礎や、人生の根っこの部分をつくる大事な時期といわれているのです。

私はただ二人の子を持つ親で、保育を学んだわけではないし、まったく何もわからない。
「児童憲章」「幼稚園教育要領や保育指針」などなど…調べたり、教えていただく中で色んな気づきがありました。
子どもの育ちについてよくよく考えられ、守られているな…と。保護者は知らないことだらけ。知っていたら子どもへの想いや関わり方も変わってくるのではないかなぁ。


当日は、少子化対策課の課長様をトーカーとしてお迎えし、『三重県子ども条例』や『野外体験保育』への県の想いや施策の説明を丁寧にしていただきました。特に今回来ていただいた少子化対策課は、野外保育の有効性の調査を行ったうえで、野外体験保育を推進してくださっていることに感謝しています。
三重県にいる子ども一人ひとりが大切な子ども。県内に普及すべく色んな努力をしてくださっています。

こちら側からは、野外保育の会が大切にしたい活動や子どもの育ち、保育指針や教育要領の改訂よる野外保育の位置づけ、教育と認める制度の実現などをお話ししました。
課長様は、こちらの質問・希望などを一つひとつ丁寧に聞いて下さり、トークが進んでいきました。本当にありがとうございました。


今、世界的にも幼児教育の重要性が高まっていて、
IQなどでははかれない、いわゆる「非認知能力」を育むことが大切である。

三重県の調査で、「非認知能力」を育むのに、野外保育は有効的である。


来月、そつ園を迎える森の風ようちえんの年長児。
自然の中で、からだも心もいっぱい使って、日々色々な体験を重ねてきました。
自然のやさしさも、厳しさも刻み込まれていることでしょう。
どの子も自分のことを大切にできて、お友達のことを認めて大切にできます。
自分たちで考え、話し合いで決めて、やってみることもできます。
入園時には考えられない姿です。
親の私も、入園時よりは確実に子どもの力を信じることができる様になりました。

入園前の面接で志望動機を聞かれ
「今、ここにどうしても行かなければいけない気がしました…。」
と、答えました。それが何なのか言葉にできずモヤモヤしていましたが、今になり少しずつ言葉にできる様になってきました。


今回の『みえ出前トーク』で、子どもの育ちを見守る様々な立場の大人が一つの場所に集まり、真剣に子どもたちの未来を想い、考えることができて本当に嬉しく思いました。そしてたくさんの力を貸していただきました。皆様に心から感謝しています。ありがとうございました。

自分の子だけではなく、どの子も、自らの育つ力を発揮し、大人になっていけるように願っております。

mayo